ウズベキスタン観光情報 ~ウズベキスタン旅行記とエリアガイド~

ユーラシア大陸の中心『ウズベキスタン』の旅行記&エリアガイドです。
かつてシルクロードの要衝として栄えたウズベキスタンには、
古都サマルカンド、聖なるブハラ、博物館都市ヒヴァなど、今も多くのイスラム建築遺跡が存在します。
当サイトでは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンを様々な角度から紹介します。

観光(ブハラ)

イスマイール・サーマーニ廟|ブハラ

イスマイール・サーマーニ廟は中央アジア最古のイスラム建築です

ウズベキスタンはブハラにある、イスマイール・サーマーニ廟(イスマーイール・サマニ廟)です。
中央アジア最古のイスラム建築で、どれくらいの古さなのかというと、建造されたのが892年から943年にかけてだそうです。
9世紀の終わりにブハラを占領して都としたサーマーン朝のイスマイール・サーマーニが、父親のために建てた霊廟でしたが、後で彼や彼の息子も葬られたので、結局サーマーン朝の王族の霊廟となりました。

サイズは9メートル四方の可愛い大きさで、壁の厚さが1.8メートル、日干しレンガを積み上げた構造です。
モンゴル軍が来襲した時はほとんどの部分が土に埋まっていて、周囲がお墓だったこともあって、モンゴル軍に気付かれることはありませんでした。
おかげで他の建築物の大部分が破壊されたブハラにあっても、壊されること無く残る事ができました。
発掘されたのはソ連時代の1925年です。

イスマイール・サーマーニ廟はゾロアスター教とイスラム教の二つの影響を受ける建築物です

このイスマイール・サーマーニ廟は古いからというだけでなく、その建築の特徴によっても世界中の考古学者や建築家に注目されています。
ゾロアスター教とイスラム教の二つの影響を受ける建築物で、中央円形ドーム周りの四隅の小ドームや側面の4つのアーチ、火を焚く祭壇などがゾロアスター教神殿建築の特徴だそうです。
また、日差しの加減によって壁面のレンガの凹凸の明暗が変わり、色が変わって見えるそうです。
淡色のレンガの積み上げ方だけで様々な幾何学的模様を付けるという、建築家の高い技術が存分に発揮されています。
特に月の光の下で見ると美しいそうです。

イスマイール・サーマーニ廟を訪れたときは、廟の中には祈祷師の女性がいて、祈りの声を響かせていました。
何と言っているかは当然わかりませんでしたが、厳粛な気分になりました。

また、イスマイール・サーマーニ廟の棺の周りを反時計回りに三周すると願いが叶うといわれているそうです。
ビビハニム・モスクの書見台といい、ウズベキスタンにはこう言った伝承が多いです。

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