観光(サマルカンド)
ティラカリ・マドラサ
サマルカンドのレギスタン広場の一角を占めるティラカリ・マドラサ(ティリャー・コリーモスクマドラサ)です。
レギスタン広場から見て正面のマドラサになり、1660年に建設されました。
当時はすでにビビハニム・モスクが破壊されていたため、マドラサでありながらサマルカンドのメインモスクとして使われていたそうです。
ティラカリとは『金箔を施された』という意味で、その名の通り礼拝所の内部は金箔で覆われています。
ただ単調に金箔で覆っているのではなく、金箔を使って美しい模様を描いています。
建設時に5キログラム、修復するときには3キログラムもの金が使われたそうです。
天井は一見丸いドームのように見えますが、実は平面で、遠近法を用いて丸く見えるようにしているそうです。
ミフラブ(メッカの方角を示す壁のくぼみ)や壁も星・植物・アラビア文字をモチーフにした模様で飾られ、思わず目を奪われます。
日本だったら、こういった建築物には手を触れられないようにしていることがほとんどですが、壁を触ることもできます。
金箔を剥がして持って帰らないようにしましょう。