観光(サマルカンド)
アフラシャブの丘
アフラシャブの丘(アフラシアブの丘)と呼ばれる広大な丘陵が、サマルカンド歴史博物館の裏手に広がっています。
チンギス・ハーン率いるモンゴル軍に破壊されるまで、何世紀もの間サマルカンドの町が存在した場所です。
当時の繁栄を思わせるものは何一つ残っていなくて、見渡す限りの荒野が続いています。
一面に土や岩が露出し、ラクダ草という短い草と数種類の小さな花が咲いている程度です。
今の丘の様子からは、とても当時の繁栄は想像できませんが、かつてのサマルカンドの町は4つの大きな門を持つ城壁で囲まれ、シルクロードの重要都市として栄えていたそうです。
特に水道の設備が見事に整えられ、大きな鉛管によって町中に水が引かれていたそうです。
しかしチンギス・ハーンがこの給水システムを破壊してしまったので、住民たちは町を捨てる事を余儀なくされたそうです。
丘からは現在のサマルカンドの町を見渡すこともでき、栄枯盛衰を感じさせられます。
現在は国から保護されているため新しい建物を造ることが禁止されており、今でも発掘調査は続けられています。
まだまだ荒地の下には多くの遺跡が眠っているようです。
ここで発掘された土器、貴金属、貨幣などは、サマルカンド歴史博物館に展示されています。
かなり寂しいアフラシャブの丘ですが、沖縄の城(グスク)跡の雰囲気に近いでしょうか?(スケールは段違いですが)
足を踏み入れると当然トイレなどないので、博物館近くのトイレで済ませて行きましょう。
サマルカンドを象徴するかのような、美しい青色の鳥が岩に止まっていたのがとても印象的でした。