観光(サマルカンド)
シェルドル・マドラサ
サマルカンドのレギスタン広場の一角を占めるシェルドル・マドラサ(シェルドル・メドレセ、シールダール・マドラサ)です。
レギスタン広場から見て右手のマドラサになり、1636年にウルグ・ベク・マドラサを模して建てられました。
偶像崇拝を否定するイスラム教義に反して動物が描かれていることが、このシェルドル・マドラサの一番の特徴です。
シェルドルとは『ライオン』の意味で、どう見ても虎にしか見えないライオンが、小鹿を追いかけている絵が描かれています。
そしてライオンの背中には、人面のある太陽が描かれています。
人間と動物をモチーフにするのは厳禁のイスラム教義に逆らってこんな絵を描いたのは、支配者が自分の権力を誇示するためだったようです。
その責任を取って、このマドラサを建てた建築家が自殺したとか…。
悪いのは建築家じゃなくて支配者だと思いますが、いつの時代にも偉い人のスケープゴートにされる人はいるものです。
なお、このライオンは200スム札の絵柄にもなっており、かつてはシェルドル・マドラサ自体が1スム札および10スム札の絵柄になっていました。
シェルドル・マドラサの内部は、他のマドラサと同じようにお土産屋になっていましたが、ちょっと珍しいのは楽器屋さんがあることです。
また、ここでちょっとした民族ショーを見たのですが、それはまた別項で。