観光(ヒヴァ)
カルタ・ミナル
カルタ・ミナル(カリタ・ミノル)のカルタとは『短い』という意味で、直訳すると『短い塔』になります。
アタ・ダルヴァザ門(西門)を入ると、すぐ右手に見えます。
青の彩紬タイル模様で覆われた、ヒヴァで一番カラフルな美しい塔ですが、残念ながら未完成品です。
当時のムハンマド・アミン・ハーンが中央アジアで最も高い109メートルのミナレットを建てようと、1852年に着工されました。
400キロメートルも離れたブハラの町を見張ろうとしたそうなんですが、流石に遠過ぎて見えないんじゃないでしょうか…。
しかし、前述の通り、結局未完成に終わりました。理由は
- 怒ったブハラのハーンが職人を買収して工事を止めさせ、それに対して怒ったムハンマド・アミン・ハーンがその職人を殺してしまった。
- 建てている途中でヒヴァ城内のハーレムも丸見えになってしまうことに気付き、恥ずかしくて中断した。
- ムハンマド・アミン・ハーンがペルシャとの戦争で死んでしまった。
など、諸説あるようです。
基礎部の直径が14.2メートルもあるので、完成していたら70〜80メートルにもなっただろうと言われていますが、結局26メートルで終わってしまいました。
登ることもできるらしいですが、私は登りませんでした。
砂色の建造物が多いヒヴァにおいて、ひときわ存在感のある塔です。