ウズベキスタン観光情報 ~ウズベキスタン旅行記とエリアガイド~

ユーラシア大陸の中心『ウズベキスタン』の旅行記&エリアガイドです。
かつてシルクロードの要衝として栄えたウズベキスタンには、
古都サマルカンド、聖なるブハラ、博物館都市ヒヴァなど、今も多くのイスラム建築遺跡が存在します。
当サイトでは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンを様々な角度から紹介します。

観光(ヒヴァ)

カルタ・ミナル

短い塔という意味のカルタ・ミナルです

カルタ・ミナル(カリタ・ミノル)のカルタとは『短い』という意味で、直訳すると『短い塔』になります。
アタ・ダルヴァザ門(西門)を入ると、すぐ右手に見えます。

青の彩紬タイル模様で覆われたヒヴァで一番カラフルな美しい塔ですが、残念ながら未完成品です。
当時のムハンマド・アミン・ハーンが中央アジアで最も高い109メートルのミナレットを建てようと、1852年に着工されました。
400キロメートルも離れたブハラの町を見張ろうとしたそうなんですが、流石に遠過ぎて見えないんじゃないでしょうか…。
しかし、前述の通り、結局未完成に終わりました。理由は

  • 怒ったブハラのハーンが職人を買収して工事を止めさせ、それに対して怒ったムハンマド・アミン・ハーンがその職人を殺してしまった。
  • 建てている途中でヒヴァ城内のハーレムも丸見えになってしまうことに気付き、恥ずかしくて中断した。
  • ムハンマド・アミン・ハーンがペルシャとの戦争で死んでしまった。

など、諸説あるようです。

カルタ・ミナルは未完成品です

基礎部の直径が14.2メートルもあるので、完成していたら70〜80メートルにもなっただろうと言われていますが、結局26メートルで終わってしまいました。
登ることもできるらしいですが、私は登りませんでした。
砂色の建造物が多いヒヴァにおいて、ひときわ存在感のある塔です。

inserted by FC2 system