ウズベキスタン観光情報 ~ウズベキスタン旅行記とエリアガイド~

ユーラシア大陸の中心『ウズベキスタン』の旅行記&エリアガイドです。
かつてシルクロードの要衝として栄えたウズベキスタンには、
古都サマルカンド、聖なるブハラ、博物館都市ヒヴァなど、今も多くのイスラム建築遺跡が存在します。
当サイトでは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンを様々な角度から紹介します。

観光(ウズベキスタンその他)

アラル海とキジルクム砂漠

ウズベキスタンの土地のほとんどはキジルクム砂漠です

ウズベキスタンの土地のほとんどは、キジルクム砂漠という砂漠によって占められています。
キジルクムとは『赤い砂』と言う意味で、砂が赤っぽいためにこのように呼ばれています。

キジルクム砂漠は粘土質の荒地です

砂漠と言っても、おそらく多くの日本人がイメージする、サハラ砂漠のような一面砂景色なのとは違います。
大部分は石がゴロゴロと転がっていて、たまに雑草も生えている、粘土質の荒地です。
砂漠とは『雨があまり降らず降雨量よりも蒸発量の方が多い土地』を指すので、砂ばかりじゃなくても砂漠と言うそうです。
キジルクム砂漠には、金や天然ガスといった資源が埋蔵されています。

キジルクム砂漠の南西にはアムダリヤ川が流れています

キジルクム砂漠は南西にアムダリヤ川、北東にシルダリヤ川と、二本の大河に挟まれています。
ダリヤとはテュルク語で『海または大河』を意味するので、それぞれ『アム川』『シル川』と表記したりもします。

世界四大文明が大河の周辺で興ったのと同様に、アムダリヤ川、シルダリヤ川周辺でも文明が栄えました。
アムダリヤ川沿いの主要都市にはウルゲンチヒヴァ、シルダリヤ川沿い(正しくは支流のチル川)の主要都市にはタシケントが挙げられます。

ウズベキスタンの山々です

アムダリヤ川はヒンドゥークシュ山脈を、シルダリヤ川は天山山脈をスタートし、どちらもアラル海へと注いでいました。
しかし今では、旧ソ連が実施した綿花栽培のための灌漑によって、両川とも運河に水量のほとんどを取られ、アラル海には流れ込まなくなってしまっているそうです。
そのためアラル海の面積は急激に縮小し、塩分濃度は上昇して、魚などの生物はほぼ死滅してしまいました。

またウズベキスタンの郊外の農地には、地表の所々に雪が降ったように白い部分が見られることがあります。
これは土中の塩分が浮き出ているもので、運河を引くときに適当な工事をしたため、アルカリ塩性土壌の塩分が地下水に溶けて表出してしまっているのだそうです。
よって綿花畑を作るためには、灌漑用水で塩を洗い流さなければなりません。

アラル海の問題を解決するには、運河へ水を引き入れるのを止めれば良いのですが、それはつまり綿花の栽培を止めることになってしまうので、簡単に解決できる問題ではないようです。
ウズベキスタン一国の問題でもないので、難しいようです。

ウズベキスタンで見かけた貨物列車です

ウズベキスタンで見かけた貨物列車です

おまけ:ウズベキスタンで見かけた鉄道(貨物列車)です。

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