ウズベキスタン観光情報 ~ウズベキスタン旅行記とエリアガイド~

ユーラシア大陸の中心『ウズベキスタン』の旅行記&エリアガイドです。
かつてシルクロードの要衝として栄えたウズベキスタンには、
古都サマルカンド、聖なるブハラ、博物館都市ヒヴァなど、今も多くのイスラム建築遺跡が存在します。
当サイトでは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンを様々な角度から紹介します。

観光(ブハラ)

アルク城|ブハラ

ブハラの旧市街に位置するアルク城です

ウズベキスタンはブハラの旧市街に位置しているアルク城です。
このアルク城辺りが古代ブハラの発祥の地だと言われ、少なくとも紀元前4世紀頃から存在していたようです。
アルクというのは『城塞』を意味し、歴代ブハラ・ハーンの居城でした。

7世紀にはフタ・ハウタンという女王が、このアルク城砦でアラブと戦ったそうです。
モンゴル軍が襲来してきた時は、多くの住民がアルク城に立てこもって抵抗しましたが、結局チンギス・ハーンによって大虐殺され、城も破壊されてしまいました。

アルク城の裏側はほぼ崩壊しています

その後も外敵に襲われては 修理 ⇒ 建築 ⇒ 修理 ⇒ 建築…を繰り返してきましたが、1920年のソビエト赤軍による爆撃でほぼ崩壊し、現在は石造りの部分が残るのみです。
アルク城を裏側から見ると、その破壊具合がわかります。

門の入り口はかつて多くの囚人が収容された監獄で、今は当時の様子を人形で伝えています。
さらに中へと進むと迷路のような構造になっていて、ジュマ・モスク、玉座の間、ハーンの居室などがあります。

アルク城のジュマ・モスクはカラフルな天井です

ジュマ・モスクはカラフルな天井が彫刻された柱に支えられています。
玉座の間ではに背中を向けることは不敬とされていたため、王の謁見を受けた人々は入口近くに設けられた壁のところまで後ずさりしてから退出したそうです。

イスラム教義に反するはずのライオンの像です

また、ハーンの力を誇示するためか、イスラム教義に反するはずのライオンの像が置かれていました。

一部の部屋が博物館になっていて、一階は古代ブハラに関するもの、二階は中世期ブハラに関するもの、三階は貨幣などが展示されていました。

アルク城の前はレギスタン広場です

アルク城の前はレギスタン広場で、かつては公開処刑場としてハーンの圧政に抵抗する市民たちの首を切り落としていた場所です。
今ではたくさんのバラが植えられた平和な花壇になっていました。

血なまぐさい話が多いアルク城ですが、城壁の上から素晴らしい眺めを満喫して、ハーンの気分を味わってみてください。

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