ウズベキスタン観光情報 ~ウズベキスタン旅行記とエリアガイド~

ユーラシア大陸の中心『ウズベキスタン』の旅行記&エリアガイドです。
かつてシルクロードの要衝として栄えたウズベキスタンには、
古都サマルカンド、聖なるブハラ、博物館都市ヒヴァなど、今も多くのイスラム建築遺跡が存在します。
当サイトでは、日本ではまだあまり知られていないウズベキスタンを様々な角度から紹介します。

観光(ブハラ)

カラーン・ミナレット|ブハラ

ブハラのシンボルのカラーン・ミナレットは46メートルあります

ウズベキスタンはブハラのシンボル、カラーン・ミナレット(カリャン・ミナレット)です。
1127年にカラハーン朝のアルスラン・ハーンによって建てられたミナレットです。
カラーンとはタジク語で『大きい』という意味で、その名のとおり高さは45.6メートルもあり、土台部分は10メートルも地下に埋められています。
色はほぼ茶色一色です(灯火用窓の下の一層だけ青いタイル)が、日干しレンガの積み方を変えて14層の帯状に模様が付けられていて、とても手の込んだ凝った作りの建物です。

ブハラの町を徹底的に破壊したチンギス・ハーンも、このカラーン・ミナレットだけは壊さずに残しました。
カラーン・ミナレットにはこんなエピソードが残されています。

チンギス・ハーンがこのカラーン・ミナレットを見上げたときに、帽子を落としてしまいました。
腰を屈めて帽子を拾ったチンギス・ハーンは、周囲の人に言いました。
「この塔は私に頭を下げさせた偉大な塔なので、壊さないように!」

ちょっと洒落たエピソードですが、真実かどうかはわかりません。
18~19世紀には死刑場となって、罪人を袋詰めにして塔から投げ落としたことから『死の塔』とも呼ばれていたそうです。

カラーン・ミナレットは宿泊したホテルザルガロンの部屋から常に見えていたので、個人的にはとても親しみ深い建造物です。
遠くからでも良く見えるので、遠出した時の目印にもピッタリです。
おそらく昔の隊商の人たちも、こうしてカラーン・ミナレットを目印にブハラにやって来たのでしょう。

塔を登ることもでき、カラーン・モスクから入ると頂上まで105段の螺旋階段があります。
真っ暗で(たまに小窓から明かりが入る)急勾配で、年に何人かは心臓発作で死んでるのでは?というくらいハードな階段を登ると、ブハラの町を一望できる素晴らしい眺めが楽しめます。

明け方のカラーン・ミナレットです

夜のカラーン・ミナレットはライトアップされます

カラーン・ミナレットは時間帯によってずいぶん印象が変わります。
とりあえず写真で見比べてみて下さい。

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