観光(タシケント)
ナヴォイ・オペラ・バレエ劇場
ウズベキスタンの首都タシケントの新市街にあるナヴォイ・オペラ・バレエ劇場です。
道路を挟んでタシケントパレスホテルの正面に位置しており、ブロードウェイやティムール広場からも近いです。
1947年に完成した1500人も収容できる劇場で、6つの休憩ロビーは、タシケント、サマルカンド、ブハラ、ホレズム、フェルガナ、テルメズの6地方のスタイルで装飾されているそうです。
淡い茶色の落ち着いた感じの外観をしていて、玄関正面の大きな噴水が特徴的です。
この劇場は、第二次大戦後にタシケントに連れてこられた日本人抑留者の強制労働によって建てられたものです。
裏手にはその旨を説明した碑文があり、以下のように彫られています。
1945年から1646年にかけて極東から強制移送された数百名の日本国民が、このアリシェル・ナヴォイ—名称劇場の建設に参加し、その完成に貢献した。
この建物は1966年のマグニチュード8の大地震でもビクともしなかったそうで、日本人の建築技術の高さが語り継がれています。
日本とウズベキスタンの有効の証として、もっとPRしていくと良いのでは?と思う建物です。
ウズベキスタンの親善大使として、歌手の加藤登紀子さんがここで公演したこともあるそうです。
なお、このナヴォイ・オペラ・バレエ劇場は、かつて1スム札の絵柄にもなっていました。
蛇足ですが、タシケントには『ナヴォイ』を冠したものが色々ありますが、これは15世紀の詩人アリシェル・ナヴォイの名前から取られたものです。
アリシェル・ナヴォイは『ウズベク文学の父』『中央アジアのゲーテ』などと呼ばれているそうです。